ジョー質なブログ

社会不適合なニートが放つ、自称いま日本で一番クールなブログ。(寒いのクールじゃない。最高にカッコイイからな)

こんな稲川淳二はボディビルダーだ。

やだなぁ。なんかやだなぁ。最近買ったTシャツがなんだかすぐピチピチになるなぁ。

こんにちは。稲川淳二です。

 すっかり残暑の時期、怪談が恋しい時期になりました。

 

 

 

今日は一つ背柱起立筋、いや、背筋がゾゾゾっと寒くなるような怖い話をしたいと思いまけどね。

 

 

 

 

ええ、まぁ、これは知り合いの男性の結婚式に行った時の話なんですけどね。

 

まぁ、仮にAさんとしましょう。

 

どうしても、お呼ばれされると嬉しい気持ちになっちゃいますよね。

Aといえば、BCAA。必須アミノ酸のAですからねぇ~

筋肉にいいですからねぇ~

 

 

で、そのAさんの結婚式は関西のあるホテルで行われたんですけどね

 

そのホテルは八階建ての建物で、

一階はフロントとロビー、喫茶レストランがあって、二階には着付け室があって美容室があって写真スタジオがある。

三階には、宴会場と結婚式場がある。そして、五階から上が客室なんですね。

 

ただ、いつの頃からか、どういうわけなのか、四階にも宴会場があるんですけどねえ

まったく、四階は使われてない。

 

まぁ、ホテル側が言うには宴会の音が上の客室に聞こえてうるさい。

また、最近は宴会も減ったから四階は使ってない。って言うんですが、実際のところは、はっきりとはわからない。

 

 

 

結婚式は三階で行われてた。

 

でね、この建物、なんでもその地元では有名な心霊スポットらしいんだ。

いろんな怖い話があるらしい。

 

たとえば、こんな話があるんですよ。

ある人がね、

階段を数えながら上った。そしたら13段なんだ。

そしてね、おりるときにまた、数えてみた。そしたら、なぜか14段になったらしいんだ。

 

うわぁ~、なんだよその話。こわいなぁ~。

降りる時の方がトレーニングになるなぁ。

 

そんなこと思った。

 

こんな話が結構あるらしいんだ。

 

案の定、ホテルに着いた私もね、なんか嫌ぁな気分してた。

 

そろそろ式が始まるなぁって頃、トイレに行きたくなりましてね。

 

それでもって、トイレに向かうと、トイレからはみ出るくらいの長蛇の列がばぁーっと出来てましてね。

これはやだなぁって思って、あたりを見回すと、上につながる階段が見えましてね。

そんな待つの嫌だし、だったら、四階の方行ってみようと思った。

 

で、

 

トントントントン......

って、階段を上がっていった

 

四階についてみるとなんだか薄暗い。人がひとり~もいない。

三階とは打って変わって、雰囲気が違う。やけに静かだなぁ。って思って、

それでもって

奥にぼやぁ~っと光が見えた

黄緑色のね、よく見ると、あのお馴染みの非常口の光だなって分かったんです。

その光に照らされて隣にトイレのマークがあったんですね。

ああ、あそこか。って思って薄暗い廊下を進んでいった

 

薄暗くて三階とは打って変わって人の気配がしないもんだから、

なんだか気味悪いなぁ。ちょっとやだなぁ。こわいなぁ。

 

って、そう思いながら廊下を歩いていくと、

 

なんだか妙に、体が重いんだ。

 

なんだか誰か、肩の上に誰か乗ってる。

 

そんな気がした。

そう思いつつも進んでいくと、さらに体がどんどん重くなってくんです。

 

いやぁ、これは、確実に誰か乗ってる。そう確信して。いや、怖いなあ。なんだか嫌だなあ。

でもこれは筋肉に負荷かけられるからいいなぁ。うれしいなぁ

筋肉には効いてるなぁ。

 

 

そう思ったら、突然、

 

ねぇ......ねぇ.......

 

誰かの声がしましてね。

 

ねぇ............きいてる?

 

ってね。

 

うわぁってびっくりしたんですがね。

 

まぁ、実は私ね、聞こえちゃうんですよね。

 

 

筋肉の声が。

あぁ、そうかそうかと。よく考えればもう足がパンパンだったんでね。大腿四頭筋あたりが話しかけてきたんだな。

そう気づいたんですよ。

 

だから、効いてるよ。ちゃんと効いてるよって

 答えてあげた。

 

 そんなことしてるうちに、気付いたらもうトイレの前に来ていた

 

トイレは明かりが点いてなくて、真っ暗だったんでね、やだなあって思ったんですけどね、

 

トイレは片方が紳士用、もう片方が婦人用って書いてまして

 

そこに電気のスイッチがあったんで

そこいって電気のスイッチをカチッと押したら、電気がパァーッと点いた。

 

トイレに来たら、鏡があってなぁんだか、いやぁな気分になった

なんかやだなぁ。こわいなぁ。この鏡なんだか普通じゃない。そんな気がしましてね。うわぁやだなあって、

そう思いながら鏡を見てたら、私はあることに気づいた。

 

鏡を見たら、わたし、ついついポージングしちゃってたんだ。

うわぁ。この鏡なんだよお。こわいなぁ‥‥やだなあ、怖いなあ‥‥

 

 そうして、その後に、

トイレの中を見た。

きれいに掃除されているんですけどね長い間使われていないなっていうのが、一目で分かった。

 

なんだかちょっと気味悪いぞ~って思ったんですけどね。まぁ、そんなこと言ってる場合じゃないんでね。まぁ、どうせちょっとしか居ないんだからと思って中に入ったんです。

 

全く意味もなく、奥から二番目の個室のトビラ、ひょーんっと開けて、

さぁ~、用を足そうかなぁとおもってた。

 

そしたら、カツカツカツカツカツカツカツカツ...........

 

足音がして、それがどんどん近づいてくるんだ

あぁ~そうか。 下がいっぱいなんでこっちのトイレに来たんだなぁ

 

と思ってた

 

すると、コンコン........トビラをノックする音が聞こえて、

そして、カチャ........ぎいぃ~っとトビラを開く音がした

 

そして、またぎいぃ~っ、ドンっとトビラの音がして、

 

その後また、...........

 

って足音が聞こえてきたから

 

 

あれ?????

この人個室には入らなかったんだなぁって思ってたら

 

コンコン...

またトビラをノックしてる。

 

そしてカチャッ........ぎいぃ~.....

またトビラが開いた音がした。

 

で、まもなくしてまた、ぎぃ~。トビラが閉まった。

そしたらまた、カツカツカツカツ.............

 

また足音がした。

あれ、変な人だなあ。トイレ入んないのかなあって思ってたら、

 

その足音が自分の居る個室の隣の扉の前で止まった。

 

で、コンコン。

また扉をノックしてる。

 

気になったもんですからね、

聞くともなく様子を伺ってたんですけどね。

 

ぎぃぃ〜と扉が開いて、

 

そして、隣から「‥‥‥だね‥‥‥ね」

 

なんて言ってるかわからないけど、

 

ひく〜い声がした。

 

うわっ。なんだ気持ち悪いなあって思ってると、

ぎぃぃ‥‥どんっ

 

扉が閉まった。

 

で、カツ‥‥‥カツ‥‥‥カツ‥‥カツ‥カツカツ

 

今度は自分の入ってる個室の前で止まった。

 

私、扉に向かって座ってましたからね。ちょうど、扉を挟んで向かい合う形になるわけです。

 

と、コンコン‥‥

扉がノックされた。

 

扉にはちゃんと使用中のマーク出てるんですよ?この人ずいぶんと非常識だなあと思ってねえ

 

ちょっと腹立たしく思ったんで、

コンコンっ!!!!!

強くノックをし返した。

 

そして、しばらくたって

「‥‥うだね‥‥んだね‥」

 

と、低い声が扉越しに聞こえてきた。

 

なにを言ってるんだ。気持ち悪いなあって思ってねえ

 

用を足してる人間に、そんなこと言うってこと自体がだいたい普通じゃないんで、

 

「なんですか!しりませんよ!」

って、突っぱねるように大きな声で答えた。

 

ところが去ってく気配が無い。

 

しばしの間があって、

「‥うだね‥いんだね」

 

って声がした。

 

その声が今度はドアの向こうからじゃないんだ。下から聞こえて来たんだ。

 

だから、なんだろう?って思って下の方を向いたら、うわあって思った。

 

トイレの扉、あれは下がすこーし空いてるんですよねえ。

 

そこからどうやら覗いてるようなんだ。

磨き上げた大理石の床ですからねえ

 

そこにしろ〜いアゴと赤い唇が反射して見えるんです

 

その時思った。この人おかしい。

普通じゃないんだ。どうしようと思った。

 

やだなあって思った。逃げたい。逃げたいけどそこにいるしかない。どうしよう。ほんとやだなあって思った。

 

そしたら、不意に、この前の扉が

 

ガタッ‥ガタガタガタガタ

ガタっ‥ガタガタガタガタガタ

 

と揺れ始めた。

 

どうやら強引に中に入ろうとしているらしいんだ。

 

うわああ!

 

ガタガタガタガタ!ガタガタガタ!

 

扉を揺らすのが強くなってきた。

 

私も夢中で扉を抑えた。

怖いなあ。やめてくれ。この動きは上腕三頭筋三角筋、前腕筋群に効く複合関節種目のトレーニングだなあ。やだなあ。怖いなあ。効いてるなあ。

 

もうどうしていいかわからない。

この人普通じゃないんだ。精神状態がおかしいんだ。

もうどうしよう。助けてもらいたい。自分一人しかいないわけですからねえ。だから、怖くて、夢中でもって

「やめてえええええ」

 

って叫んだ。

腹筋には自信がありますからね。

 

そしたら、ピタッと止んだ。

と同時に、トイレの明かりが消えた。

 

真っ暗な闇の中、うわぁぁぁって思った。

 

もうどうすることも出来ない。

 

飛び出して逃げたい。

 

でも、きっと相手は扉の前にいる。

 

だから、そこで、じぃーーーっとしてると、

 

しばらくして、扉の向こうから微かに

 

「ぜぇー‥‥ハア‥‥ぜぇー‥‥ハア‥‥」

 

荒い息遣いが聞こえる

 

まだ、そこにいるんだ

 

嫌だこの人。どうしよう〜

って思った

 

こうなると、この人が去っていくか、誰かが来るのを待つしかない。

 

もうしょうがない。仕方ないんで、じぃーーーっと目をつぶって座ってた。

 

(助けてください‥助けてください‥お願いします‥助けてください‥)

 

と、念じてた。

 

すると、

スーーーーッ、ススッ、スーーーーッ

 

となんだか物の擦れるような妙な音がしてる。

 

ズッ、ズズズズズズズッ、ズッ、

 

擦れるような音が大きくなる。

 

なんだ、これは、体にさあーっと冷えた汗が流れてく。

うわぁ、どうしようどうしよう

 

と思ってると、

ふっと顔に何かが当たった。

自分の髪の毛じゃない。

 

ポタっと上から何かが垂れて来たんだ。触るとどうやら油のような物だ、

 

そして、上から

 

「ぜぇー‥‥ハア‥‥ぜぇー‥‥ハア‥‥」

ってまた、聞こえてきたから、

 

どうやら、トイレの中に入って来たんだってわかった。

 

自分の真上に何かが居るんだ

 

 

この人普通じゃない。上に居るって考えられることじゃないんだ。

 

そのとき、思ったんだ。

 

この人、この世のものじゃないんだ。

 

こう思った瞬間に、ううわぁって意識が遠ざかるほど、怖さで体がかたくなった。

 

怖さでじぃーーーっとしてたら、体中がさぁーっと寒くなってくる。

 

そして、また、

 

「‥‥うだね‥‥ていんだね」

 

って声が聞こえてきたから、

 

思わず目を開けた。

 

 

その瞬間、

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

 

って思わず声が出てしまった。

 

 

そこには、逆さにぶら下がる裸の男の人が居たんですよ。

 

 

この人やっぱり普通じゃないんだ。どう考えてもこの世の者じゃない。

もしくは、ものすごく体幹が強いんだ。

 

もう、思わず怖さに震えてしまって、頭も真っ白で、

 

その男のテカテカとおぞましく光る筋肉が目に入ってきてしまったから

 

思わず「キレてる!キレてる!」

 

って叫んでしまった

 

そして、男も口を開いた

 

「そうだね。プロテインだね。」

 

って。

 

 

 

そうして、私は気を失ってしまったらしく、気づいたらホテルの救護室に居ました。

 

後に聞いた話なのですが、あのホテルでは、昔、友人の披露宴に呼ばれたある男が、あのトイレの、まさにあの個室で首を釣って自殺をしたらしい。と。

 

しかし、男の首は太過ぎて,

筋肉が邪魔をして死ねなかった。と..................